こんにちは。
スタジアムデイズ、運営者の「KEN」です。
毎日のようにニュースで目にするドジャースタジアムですが、テレビで見ていると「なんだか日本の球場より広く感じるけれど、実際はどうなんだろう?」と疑問に思うことはありませんか。
特に大谷翔平選手や山本由伸投手のプレーを見ていると、ホームランの出やすさや球場の特徴が気になりますよね。
私たちが普段見慣れている東京ドームや甲子園と比較して、メートル単位でどれくらいの広さがあるのか、あるいはフェンスの高さや気候がどのように試合展開に影響するのかを知りたいという方も多いはずです。
この記事では、そんなドジャースタジアムの広さに関する疑問を、現地の環境や歴史的な背景も交えて徹底的に解説していきます。
- 両翼や中堅の正確なメートル数と日本の球場との決定的な違い
- ホームランが出にくいと言われる理由とマリンレイヤーの影響
- 世界最大級の収容人数を誇るスタジアムのスケール感と構造
- 大谷翔平選手や日本人選手にとって有利か不利かの分析
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ドジャーススタジアムの広さと特徴の真実

まずは、ドジャースタジアムの物理的な「広さ」について、具体的な数値を交えて解説します。
日本のプロ野球ファンになじみ深い球場と比較することで、そのスケールの大きさと、意外な特徴が見えてくるはずです。
両翼や中堅は何メートルあるのか
ドジャースタジアムのフィールド空間を理解する上で最も重要なのは、その「完全なる対称性(シンメトリー)」と、数値以上の「深さ」にあります。
しかし、1962年に開場したドジャースタジアムは、半世紀以上にわたり、本塁を中心とした美しい扇形の均整美を維持し続けています。
これは、右打者にとっても左打者にとっても地形的な有利不利が極力排除された、実力がそのまま反映される公平な舞台であることを意味します。
具体的なディメンション(寸法)を見ていきましょう。
公式データおよび複数の実測データに基づくと、両翼(レフト・ライトのポール際)は約100.6メートル(330フィート)です。
この数字だけを聞くと、「あれ? 日本の球場とあまり変わらないな」と感じるかもしれません。
実際、東京ドームの両翼が100メートルですので、ポール際の距離感はほぼ同じです。
しかし、ドジャースタジアムのポール際のフェンスラインは、ポールからわずかに内側へ向かうだけで、すぐに緩やかな曲線を描いて深くなっていきます。

そのため、「最短距離」でのホームランが出るエリアは極めて限定的であり、打者はポール際であっても十分な飛距離を要求されます。
そして、この球場の本当の「広さ」が牙をむくのは、ポール際からセンター方向へ視線を移したときです。
左中間および右中間の最も深い場所(パワーアレイ)は、約117.3メートル(385フィート)にも達します。
資料によっては375フィートという表記も見られますが、これは計測地点の違いによるもので、実際のプレーエリアとしての深さは圧倒的です。
さらに、中堅(センター)の最深部は約121.9メートル(400フィート)あり、フェンスに掲げられた「395」という数字(これは標識の位置を示しているだけです)以上の奥行きを選手たちに感じさせます。
この広大な外野エリアこそが、数々の大飛球を飲み込み、外野手のファインプレーを生み出してきた舞台装置なのです。
ドジャースタジアムは、両翼の数値こそ標準的ですが、左中間・右中間のふくらみが非常に大きく設計されています。この「中間守備範囲の深さ」が、外野手の守備範囲を広げ、打者に対しては「完璧に捉えないと入らない」というプレッシャーを与えています。(出典:MLB.com『Dodger Stadium History & Dimensions』)
東京ドームの広さと比較した違い
では、私たちが最もよく知る「東京ドーム」と比較すると、その違いはどこにあるのでしょうか。
多くの日本人ファンがテレビ中継を見て「ドジャースタジアムは広い」と感じる最大の要因は、間違いなく「左中間・右中間の深さ」の決定的な差にあります。
東京ドームの左中間は約110メートルですが、前述の通りドジャースタジアムは約117.3メートルです。
その差は、なんと約7メートル以上にも及びます。

この7メートルという距離は、野球において残酷なほどの違いを生みます。
例えば、東京ドームであれば左中間スタンドの中段に突き刺さるような痛烈な打球が、ドジャースタジアムではウォーニングトラック(フェンス手前の土の部分)で失速し、外野手のグラブに収まるというシーンが頻発します。
これは打球の滞空時間に換算すればコンマ数秒の違いですが、打球の角度と速度においては「ホームランか、アウトか」を分ける決定的な境界線となります。
東京ドームが「ホームランが出やすい(ヒッターズ・パーク)」と言われる一方で、ドジャースタジアムが広大に感じるのは、この「ふくらみ」の大きさが最大の物理的要因です。
| 比較項目 | ドジャースタジアム | 東京ドーム | 差異の分析 |
|---|---|---|---|
| 両翼 | 約100.6m | 100m | 数値はほぼ同じですが、ドジャースタジアムはすぐに深くなります。 |
| 左中間/右中間 | 約117.3m | 約110m | 約7.3mの差は決定的。東京ドームならHRの当たりが外野フライになります。 |
| 中堅 | 約122m | 122m | 数値は同等ですが、フェンス形状と環境要因が異なります。 |
| フェンス高さ | 約1.2m〜 | 4.24m | ドジャースタジアムは低い弾道でも入る可能性があります。 |
| 環境 | 屋外・天然芝 | 屋内・人工芝・加圧 | 東京ドームは気圧で屋根を支えるため上昇気流が発生しやすく飛びます。 |

さらに、環境面の違いも見逃せません。
東京ドームは空気圧で屋根を支える構造上、ドーム内に上昇気流(リフト効果)が発生しやすく、ボールが飛びやすい環境にあります。
一方、ドジャースタジアムは完全な屋外球場であり、風や湿度といった自然の影響をダイレクトに受けます。
つまり、東京ドームの感覚で「行った!」と思った打球が、ドジャースタジアムの広大なフィールドと自然環境の壁に阻まれることは、物理的にも理にかなった現象なのです。
エスコンや甲子園との違いを分析
次に、日本の他の象徴的な球場とも比較してみましょう。
まず、北海道日本ハムファイターズの本拠地である「エスコンフィールドHOKKAIDO」です。
エスコンはメジャーリーグの最新トレンドを取り入れた設計で、左翼が97メートルと狭い一方でフェンスが高く、右翼は標準的というような「左右非対称(アシンメトリー)」の形状をしています。
対してドジャースタジアムは、1962年の開場以来、古典的とも言える完全な左右対称を貫いています。

エスコンは開閉式屋根を持ち、屋根を閉めれば無風・室温管理が可能ですが、ドジャースタジアムは常に自然の風や強い日差し、そして後述するマリンレイヤーとの戦いがある点も大きな違いです。
エスコンが「現代的なエンターテインメント性」を重視しているのに対し、ドジャースタジアムは「伝統的な公平性」を重んじていると言えるでしょう。
そして、「広い球場」の代名詞である「阪神甲子園球場」との比較です。
実は、両翼に関しては甲子園(95メートル)よりもドジャースタジアム(100.6メートル)の方が5メートル以上も広いです。
甲子園はラッキーゾーン撤廃後も両翼の狭さが特徴的ですが、その分、左中間・右中間の深さは118メートルあり、これはドジャースタジアム(約117.3メートル)とほぼ互角、あるいは甲子園の方がわずかに深い部分さえあります。
「甲子園でホームランが打てればメジャーでも通用する」という説は、この「中間守備範囲の深さ」という点においては、ドジャースタジアムにも当てはまると私は考えています。
ただし、甲子園特有の「浜風」が右打者に不利に働くのに対し、ドジャースタジアムの夜風は左右関係なく全打者の飛距離を奪う傾向があるため、環境の厳しさという点ではまた違った難易度が存在します。
世界最大級の収容人数と座席の高さ
「広さ」というのは、単にフィールドの面積だけを指す言葉ではありません。
ドジャースタジアムの凄みは、人間を収容する「容量(キャパシティ)」としての圧倒的なスケール感にも表れています。
現在の公式収容人数は56,000人とされており、これは現在使用されているMLB全30球団の本拠地スタジアムの中で最大です。
第2位のクアーズ・フィールド(コロラド・ロッキーズ)が約50,000人であることを考えると、その差は約6,000人、率にして10%以上も大きいのです。
近年のMLBでは、適正規模化による満員演出を狙った「ダウンサイジング」が進み、4万人前後の球場が主流となっています。
その中で、56,000人という巨大なキャパシティを維持し、かつ年間観客動員数で常にリーグトップクラスを記録し続けている事実は、ロサンゼルスという都市の人口規模と野球熱の高さを証明しています。
特に圧巻なのが、4層構造の最上階にある「トップデッキ(Top Deck)」からの眺望です。
ホームプレートの背後に位置するこのエリアは、非常に急勾配な設計となっており、ここからの眺めは「神の視点(Bird’s eye view)」とも称されます。
ビルの何階分にも相当する高さから見下ろすフィールドでは、選手が豆粒のように小さく見えます。
高所恐怖症の人が足がすくむほどの高さと、天気の良い日にはサンガブリエル山脈やダウンタウンのスカイラインを一望できる絶景は、ドジャースタジアムならではの体験と言えます。
左右対称のフェンス形状と高さ
フェンスの形状と高さも、この球場の個性を決定づける重要な要素です。
ドジャースタジアムの外野フェンスは、その低さと形状の複雑さにおいて特徴的です。
具体的には、両翼のポール際からパワーアレイ(中間守備位置)の手前までは、高さが約1.2メートル(4フィート)と非常に低く作られています。
これは一般的な大人の胸の高さほどしかなく、MLBの球場の中でも際立って低い部類に入ります。

この低さが、外野手がフェンス際でジャンプして、観客席に飛び込もうとするホームランボールを強奪する「ロブ・キャッチ」の名場面を誘発し、同時に打者にとっては「入るか入らないか」のスリルを増幅させる要因となっています。
フェンスが低いのは両翼から中間付近までです。センター付近になると「The Dip」と呼ばれる段差があり、高さが約2.4メートル(8フィート)へと上昇します。この段差部分はクッションボールの跳ね返り角度を予測するのを難しくしており、外野手の守備能力が試されるポイントでもあります。
視覚的な効果としても、この低いフェンスは大きな役割を果たしています。
低い弾道のライナー性打球はスタンドインしやすい反面、滞空時間の長い大きなフライは広いフィールドに阻まれる。
この「入りそうで入らない」「入らなそうで入る」という絶妙なバランスが、ドジャースタジアムでの野球をドラマチックなものにしているのです。
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ドジャーススタジアムの広さが生む環境と影響
物理的な広さ以上に、ドジャースタジアムを「魔境」たらしめているのが環境要因です。
気候や時間帯によって、球場の表情はガラリと変わります。ここでは、プレーに影響を与える目に見えない「広さ」の正体に迫ります。
ホームランが出にくいと言われる理由
かつてドジャースタジアムは、長い間「ピッチャーズ・パーク(投手有利の球場)」の代表格として語られてきました。
1960年代、サンディ・コーファックスやドン・ドライスデールといった伝説的な投手が活躍した時代、この球場は彼らを援護する難攻不落の「要塞」でした。
その理由は、現在よりもさらに広かったファウルグラウンドや、当時のセンターフェンスまでの距離(410フィート)に加え、特有の重い空気と海からの風にありました。
この時代の記憶が、「ドジャースタジアム=広い・飛ばない」という古くからの定説の根源となっています。
現在では、フェンス位置の調整やデータ分析の進化により、必ずしもホームランが出にくいわけではないことが分かってきました。
しかし、それでもなお「夜のドジャースタジアム」は打者にとって過酷な環境になります。
特にセンター方向へ飛んだ会心の大飛球が、まるで何かに押し戻されるように失速し、ウォーニングトラックで野手のグラブに収まるシーンを、皆さんも見たことがあるのではないでしょうか。
これは、単に距離が遠いからだけではなく、空気抵抗という物理的な壁が大きく関係しています。
昼間の乾燥した時間帯ならスタンド中段まで届くような打球が、夜になるとフェンス手前で失速する。
この昼夜のギャップこそが、ドジャースタジアムの難しさであり、多くの強打者を悩ませてきた要因なのです。
マリンレイヤーと気候が変える飛距離
この環境変化を引き起こす主犯格が、ロサンゼルス沿岸部特有の気象現象である「マリンレイヤー(Marine Layer)」です。
これは、太平洋上で発生した湿った冷たい空気の層が、内陸部へ流れ込む現象を指します。
日没とともに気温が急激に下がると、この湿った重い空気がスタジアム全体を覆い尽くします。

一般的に気温が下がると空気密度は高くなります。空気密度が高くなると、飛行するボールに対する空気抵抗(ドラッグ)が増加し、飛距離は低下します。アラン・ネイサン博士の研究によれば、気温が10度(華氏)下がると、飛距離は約3フィート(約0.9メートル)減少するとされています。さらに、湿気を含んだボールが重くなる影響も加わり、打球は「重く」感じられるようになります。
選手の間で語られる「芝生に露が見えたらボールは飛ばない(If you see dew on the grass the ball ain’t going out)」という言葉は、この現象を端的に表しています。
打球音が乾いて聞こえ、平凡なフライに見える打球がスタンドまで届く「ヒッターズ・パーク」へと変貌するのです。

同じ球場でありながら、ジキルとハイドのように昼と夜で全く異なる顔を持つのが、ドジャースタジアムの最大の特徴であり、面白さでもあります。
大谷翔平ら日本人選手への有利不利
この特異な環境は、大谷翔平選手や山本由伸投手といった日本人選手のパフォーマンスに、具体的にどのような影響を与えるのでしょうか。
まず大谷翔平選手ですが、彼の規格外のパワーをもってしても、夜間のセンター方向へのホームランは簡単ではありません。
実際、バックスクリーンへ向かった大飛球が失速する場面も見られます。
しかし、ここで重要になるのが彼の「逆方向(レフト方向)への流し打ち」の技術です。
ドジャースタジアムの左翼ポール際はフェンスが低く、距離も標準的です。
無理に引っ張らず、逆らわずに左中間からレフト方向へ高いフライを打つことで、マリンレイヤーの影響を受けつつも、低いフェンスを越えてスタンドインさせることが可能です。

彼の打撃スタイルは、この球場の特性に適応しやすいと言えるでしょう。
一方、山本由伸投手にとっては、この「広さ」と「飛ばない環境」は大きな味方になります。
彼はゴロを打たせる能力が高い投手ですが、もしカーブやスプリットが手元で狂い、高めに浮いてしまっても、広大な外野と夜の重い空気がホームランを防ぎ、単なる外野フライにしてくれる確率が高まるからです。
ただし、注意点もあります。
かつて広大だったファウルグラウンドは、改修によりフィールドレベルに座席が増設された結果、現在はMLB平均レベルまで縮小されています。
そのため、以前のようにファウルフライでアウトを稼げる確率は下がっており、三塁線や一塁線の強烈な打球がファウルスタンドに入りやすく、打者に粘られるカウントが増える可能性があります。

駐車場を含む敷地面積のスケール
球場の広さを語る上で、フィールド内部だけでなく、敷地全体のスケールについても触れておく必要があります。
ドジャースタジアムが建設された「チャベス渓谷(Chavez Ravine)」は、もともとロサンゼルスのダウンタウン北方に位置する丘陵地帯でした。
建設に際しては、約800万立方ヤードもの土砂を動かし、山を切り崩し谷を埋めるという、地形を変えるほどの大工事が行われました。
現在の球場の敷地面積は約300エーカー(約121ヘクタール)に及び、これは東京ドームの建築面積の25倍以上に相当する広大なエリアです。

この広大な敷地には、球場を取り囲むように約16,000台収容の巨大な駐車場が配置されており、車社会であるロサンゼルスの象徴的な景観を作り出しています。
空撮映像などで見ると、広大なコンクリートの海(駐車場)の中心に、オアシスのようにスタジアムが鎮座している様子は圧巻です。
実際に訪れると、駐車場からゲートまでの距離だけでもそのスケールの大きさを肌で感じることができるでしょう。
パークファクターから見る球場特性
最後に、客観的な統計データである「パークファクター」を用いて、球場の特性を検証してみましょう。
パークファクターとは、球場ごとの得点やホームランの出やすさを数値化した指標で、平均を100として算出されます。
近年のデータを見ると、ドジャースタジアムのホームラン・パークファクターは112〜121(平均より12%〜21%増)といった高い数値を記録する年もあり、「ホームランが出やすい球場」としての側面を見せています。
これは一見すると、前述の「飛ばない」という話と矛盾するように思えます。
しかし、これには理由があります。
近年の気候変動による気温上昇や、選手のパワーアップ、そして「フライボール革命」による打球角度の最適化が、かつての定説を覆しつつあるのです。
また、重要なのは「昼間の飛びやすさ」が平均値を大きく押し上げているという点です。
年間を通して平均すれば標準〜やや出やすい数値になりますが、その内訳は「極端に飛ぶ昼間」と「飛びにくい夜間」の平均です。

データ上はホームランが出る球場に見えても、実際に現地で観戦すると、その一発一発は、広大なフィールドと重い空気を切り裂く、真の実力者によるパワーの証明であることがわかります。
決して「狭いから入るラッキーな球場」ではないのです。
まとめ:ドジャースタジアムの広さと魅力
ドジャースタジアムの広さは、単なる「両翼100メートル」という数字だけでは語り尽くせません。
東京ドームより圧倒的に深い左中間・右中間のふくらみ、世界最大の収容人数が生む圧倒的なスケール感、そしてマリンレイヤーによる動的な環境変化。
これらが複雑に組み合わさって、メジャーリーグ屈指の壮大でドラマチックなスタジアムを作り上げています。
ぜひテレビ観戦の際は、この「数値以上の広さと環境の厳しさ」を想像しながら、日本人選手たちの活躍を応援してみてください。

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