2026年年間シートの値段の完全分析:セクション別詳細

夕暮れのドジャースタジアム全景と「2026年シーズンチケット完全ガイド」のタイトルスライド

こんにちは。

スタジアムデイズ、運営者の「KEN」です。

KEN(スタジアムデイズ編集長)
北米スポーツ観戦コンシェルジュ この記事を書いた人:KEN
  • 元在米駐在員(NY・LAに通算5年居住)
  • 北米4大スポーツ50ヶ所以上・100試合を現地観戦
  • 治安と公式情報を最優先した「安全な観戦」を提案

大谷翔平選手や山本由伸投手の加入により、かつてない熱狂に包まれているドジャースタジアム。

しかし、その裏側でチケット価格や入手難易度が「異次元のレベル」へと変貌していることをご存知でしょうか?

ニュースで報じられるのは高額な価格ばかりですが、現場で起きている現実はもっと複雑です。

この記事では、現地情報を知り尽くした元駐在員の視点で、2026年シーズンのリアルな価格変動を徹底分析。

さらに、多くの日本人が知らずに陥りやすい「リセールサイト(SeatGeek)の致命的な罠」についても、包み隠さず解説します。

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目次

2026年シーズンチケット価格の完全分析

ドジャースのユニフォームを着た大谷翔平と山本由伸。「大谷効果」によりチケットが資産価値を持つようになったことを解説するスライド

ドジャースタジアムのチケット価格構造は、大谷翔平選手や山本由伸投手の加入以降、極めて複雑かつ階層化されたものへと変貌を遂げています。

単純に「年間シートはいくら」と一言で表せるものではなく、座席のグレード、契約年数、そして「大谷効果」によるプレミアム価値が絡み合い、エリアごとに全く異なる価格世界が形成されています。

ここでは、一般のニュース記事では報じられない、2026年シーズンの具体的な価格変動と、その背後にあるメカニズムを、入手可能な最新データを基に徹底的に分解して解説します。

プレミアム・シーティング(Premium Seating)

ドジャースタジアムにおける「プレミアム・シーティング」は、単なる野球観戦のための座席ではありません。

それは、ロサンゼルスの富裕層や法人顧客のみに許された「排他的なメンバーシップクラブ」への入会を意味します。

このエリアの価格設定には、試合観戦だけでなく、専用の飲食サービス、バレーパーキング、コンシェルジュ対応といった付加価値が含まれており、これらを理解することが価格の妥当性を判断する鍵となります。

Yaamava’ Dugout Club(ダグアウトクラブ)

2026年シーズンのダグアウトクラブ価格表。PinnacleからPremiumまでの4階層の価格と、飲食無料や専用エントランスなどの特典一覧

本塁後方からベンチ裏にかけて位置する「ダグアウトクラブ」は、MLB全体を見渡しても最高ランクに位置する座席です。

選手の声が聞こえるほどの距離感、テレビ中継で常に映り込むステータス性は、他の追随を許しません。

2026年シーズンの価格設定は、まさに「聖域」と呼ぶにふさわしいレベルに達しています。

ティア(Tier)フルシーズン(81試合)特徴と特典
Pinnacle$175,000 /席
(約2,700万円)
最前列エリア確約。圧倒的な没入感と、専用エントランスからの最優先入場。
Platinum$126,000 – $157,500
(約1,950万〜2,440万円)
ベンチ真裏エリア。選手の表情や会話のニュアンスまで感じ取れる距離。
VIP$113,000 – $121,000
(約1,750万〜1,870万円)
中央エリア。全体を見渡しやすい視点と、プレミアムなサービスのバランス。
Premium$101,000 – $105,000
(約1,560万〜1,620万円)
内野寄り。プレーの細部まで確認可能で、ビジネス接待にも最適。

(出典:ロサンゼルス・ドジャース公式『Premium Seating』)

最上位の「Pinnacle」クラスは、1席あたり約2,700万円($1=155円換算)という驚異的な価格です。

これを1試合あたりに換算すると約33万円になります。

しかし、ここには「全試合の飲食無料(アルコールを除く場合あり)」「専用バレーパーキング」「専用エントランス」が含まれており、法人にとっては接待交際費として計上しやすいというメリットがあります。

需給バランスの観点から見ると、このクラスの座席は価格が高騰してもキャンセル待ちが常態化しており、特にPinnacleクラスは既存ホルダーが手放さない限り、新規での購入はほぼ不可能な「幻のチケット」となっています。

Lexus Baseline Club(ベースラインクラブ)

一塁・三塁側のファウルグラウンドに突き出したエリアに位置するのが「ベースラインクラブ」です。

この席の最大の特徴は、フィールドレベルの視点と、テーブル付きの座席で食事を楽しみながら観戦できる快適さにあります。

ベースラインクラブの魅力
  • インシートサービス:座席に座ったまま、専属スタッフが飲食をデリバリーしてくれます。列に並ぶ必要はありません。
  • 臨場感:ファウルボールが飛び込む頻度が高く、守備の迫力を肌で感じられます。Dugout Clubよりも「野球そのもの」を楽しみたい富裕層に人気です。
  • 価格帯:具体的な2026年価格表は非公開ですが、Dugout Clubの「Preferred」クラスに近い、$40,000〜$60,000(約620万〜930万円)程度で推移していると推定されます。

一般席(Standard Seating):インフレと戦うファンたち

多くのファンにとって現実的な選択肢となる一般席エリアでも、価格上昇の波は容赦なく押し寄せています。

「大谷税」と揶揄されるこの現象は、エリアによって上昇率に大きな差があることが特徴です。

更新価格の衝撃:2026年モデルケース

既存のシーズンチケットホルダーからの報告を基に分析すると、2026年の更新価格には「二極化」の傾向が見て取れます。

座席エリア2025年価格2026年更新価格上昇率
Loge Level (Sec 159)$10,917$13,395+22.7%
Reserve Level (Sec 19RS)$2,635$2,797+6.2%
Club Level (2席)$15,300$19,900+30.0%
Left Field Pavilion (2席)$9,500$11,700+23.1%
2026年の更新価格上昇率を示す棒グラフ。Club Levelが30%増で最も高く、Reserve Levelが6.2%増に留まる様子を比較

特筆すべきは、Loge LevelやClub Levelといった「資産価値の高い席」ほど、球団側の提示価格の上昇率が高い点です。

これは球団が二次流通市場(リセール市場)のデータを詳細に分析し、「ファンがリセールで得ている利益」を一次価格に還元しようとする戦略の表れと言えます。

一方で、Reserve Levelのような比較的安価な席の上昇率は一桁台に留まるケースもあり、ファンの裾野を維持しようとする意図も垣間見えます。

階層別座席の特徴と選び方

予算と目的に応じて最適な座席を選ぶために、各階層の特徴を把握しておきましょう。

  • Field Level(1階席):最も高額な一般席エリアです。選手との距離は近いですが、傾斜が緩いため、前の観客で視界が遮られるリスクがあります。日陰が少ないエリアも多いため、デーゲームでは暑さ対策が必須です。
  • Loge Level(2階席):個人的に最もおすすめする「スイートスポット」です。適度な高さがあり、フライボールの行方も追いやすく、コンコースも充実しています。シーズンチケットの空きが出にくい人気エリアでもあります。
  • Reserve Level(3階席):コストパフォーマンス重視のファン向けです。フルシーズン2席で$3,000以下というケースもあり、予算を抑えつつシーズンチケットホルダーの特典(ポストシーズン優先権など)を確保したい場合に最適です。
  • Top Deck(最上階):最安値エリアです。ロサンゼルスの夕景やスタジアム全体の雰囲気を楽しめますが、階段の上り下りが大変で、試合の細部は肉眼では確認困難です。

購入プロセスとメンバーシップの詳細

「値段」を把握したユーザーが次に直面するのは、「どうやって買うか」という具体的なプロセスの壁です。

ドジャースのシーズンチケット購入は、Amazonで商品をカートに入れるような単純なものではありません。

ウェイティングリストへの登録から、担当者との交渉、そして契約に至るまで、独特のエコシステムが存在します。

ウェイティングリスト(Waitlist)の壁

ドジャースのシーズンチケット、特に人気の高いLoge LevelやField Levelの内野席は、常に「Sold Out」状態が続いています。

新規で購入を希望する場合、まずは公式サイトの「Season Ticket Wait List」に登録し、空きが出るのを待つ必要があります。

プロセスとデポジット

登録プロセスは、公式サイトの専用フォームに情報を入力することから始まります。

その後、チケットセールスの担当者(Account Executive)から電話やメールで連絡が来ますが、ここで重要なのが「デポジット(手付金)」の存在です。

権利を確保するために、場合によっては$2,500程度、あるいはそれ以上のデポジットが求められることがあります。

注意すべきは、多くのデポジットが「返金不可(Non-refundable)」である点です。

購入に至らなかった場合、その金銭は没収されるか、将来のチケット購入権として塩漬けになるリスクがあるため、規約の確認は必須です。

攻略のヒント:人間関係の構築

ただ漫然とリストに登録して待っているだけでは、良い席は回ってきません。

Redditなどの現地コミュニティ情報によると、チケットオフィス(866-DODGERS)に直接電話をかけ、担当者に熱意を伝えることが有効とされています。

セールス担当者は、表には出ない「個別の在庫(隠し在庫や急なキャンセル分)」を持っていることがあり、良好な関係を築くことで、リストの順番を飛び越えて良い席を案内される可能性があるのです。

メンバーシップの特典(Benefits)

シーズンチケットホルダーの特典一覧。ポストシーズン優先購入権、専用エントランス、先行入場、グッズ割引のアイコン

シーズンチケットホルダー(Season Ticket Members)になることのメリットは、単に全試合を観戦できることだけではありません。

以下のような強力な特典が付与されます。

主なメンバーシップ特典
  • ポストシーズン優先購入権:これが最大のメリットです。ワールドシリーズを含むプラチナチケットを、定価(または会員価格)で購入できる権利は、リセール市場での高騰を考えると、シーズンチケット代金をペイできるほどの価値を持ちます。
  • 専用エントランス:一般客の長蛇の列を回避し、専用ゲートからスムーズに入場できます。
  • 先行入場(Early Entry):一般開門よりも早く入場し、ドジャースの打撃練習を見学できる権利です。大谷選手の柵越えを間近で見られるチャンスが増えます。
  • グッズ・飲食割引:チームストアでの商品や、スタジアム内の飲食が割引価格で購入可能です。
  • 専用担当者(Account Manager):チケットの変更やトラブル対応を行う専任スタッフがつきます。

パッケージの種類:フル、ハーフ、クォーター

全81試合を観戦することが難しいファンのために、ドジャースでは分割パッケージも用意されています。

  • Full Season (81試合):全ての特典をフルに享受できます。ポストシーズンの権利も全ての試合に対して付与されます。
  • Half Season (40試合):Aプラン、Bプランのように日程が分割されます。週末中心、平日中心などの偏りが出ないよう調整されています。
  • Quarter Season (20試合):最も人気のあるエントリープランです。ただし、大谷選手のボブルヘッド配布日などの人気日程が含まれるかどうかはパッケージによるため、購入時の詳細確認が不可欠です。

リセール市場の経済学と「大谷効果」

「ドジャースの年間シートを買って、行けない試合を売れば利益が出るのでは?」と考える方は少なくありません。

実際、ドジャースは「SeatGeek」を公式の二次流通パートナーとして提携しており、システム上は簡単にリセール出品が可能です。

しかし、そこには日本在住者が決して無視できない構造的な障壁とリスクが存在します。

二次流通市場のメカニズム

リセール価格は、完全に需給バランスで決定されるダイナミックプライシング(変動価格制)です。

リセール価格の変動を示す天秤のイラスト。価格上昇要因(ヤンキース戦、大谷出場)と下落要因(平日昼間、マイナーチーム戦)の比較

シーズンチケットホルダーは、自身の管理画面(My Dodgers Tickets)から数クリックでSeatGeekにチケットを出品できます。

価格を押し上げる要因(上昇要因)としては、「大谷選手の出場」「対ヤンキース戦などの人気カード」「開幕戦」「ボブルヘッド配布日」「週末・祝日」などが挙げられます。

逆に、平日の昼間や対戦相手が不人気な場合、あるいは大谷選手が休養日で欠場する場合などは、価格が暴落し、定価の半額以下($10〜$20程度)でも売れない「投げ売り」状態が発生します。

日本在住者が直面する「SeatGeekの罠」

日本在住者がリセールで利益を得られない理由(銀行口座、SSN、代替手段の封鎖)を示す警告マーク付きのスライド

本記事で最も強調しておきたいのが、日本在住者がリセールで利益を得ることは極めて困難であるという事実です。

これはシステムの不具合ではなく、米国の金融・税制上の仕様によるものです。

日本からリセール利用が難しい3つの理由
  1. 銀行口座の地理的制限:SeatGeekのペイアウト(支払)システムは、米国(またはカナダ)の銀行口座のみをサポートしています。日本の銀行口座への送金は不可能です。
  2. 社会保障番号(SSN)の必須化:米国の税法改正により、年間$600以上の売上があるセラーに対し、納税者番号(SSNまたはITIN)の登録が義務付けられました。これがない場合、売上金は保留(凍結)され、引き出すことができません。
  3. 代替手段の封鎖:かつてはWiseなどのオンラインバンキングサービスの米国口座情報を使用する「抜け道」がありましたが、近年はKYC(本人確認)の厳格化により、これらの口座が使用不可になったり、アカウントが停止されたりする事例が相次いでいます。

安易に「売れば元が取れる」と考えて購入すると、売上金を受け取れないままチケットだけを手放すことになりかねません。

日本在住者は基本的に「自分で行くためのチケット」として購入すべきです。

「大谷効果」の持続性とリスク

2026年シーズンにおいても、大谷効果は継続すると予測されます。

特に2025年の東京シリーズを経て、日本市場からの注目度はさらに高まるでしょう。

しかし、シーズンチケットは「先物取引」に近い性質を持っています。

万が一、大谷選手が長期離脱した場合、リセール価格は暴落します。

また、チケット価格の高騰に対し、ファンの購買力が追いつかなくなる「価格抵抗線」に達しつつある兆候も見られ、必ずしも高値で売れ続ける保証はないことを理解しておく必要があります。

日本人ファン向け特別セクション

ここまで解説してきた通り、ドジャースの年間シートを日本から直接購入し、運用するには高いハードルがあります。

では、日本のファンが現実的にチケットを入手するにはどうすればよいのでしょうか。

言語と決済の壁

公式サイト(MLB.com)での購入は全て英語で行われます。

さらに厄介なのが決済の壁です。

日本のクレジットカードは、米国のセキュリティシステムにより不正利用を疑われ、決済が弾かれるケースが多発しています。

解決策としては、事前にクレジットカード会社へ連絡してセキュリティ解除を依頼するか、PayPalを利用する、あるいはAmexなどの比較的通りやすいカードを利用することが推奨されます。

代替ルートの活用

確実な観戦のための「現実解」として、JTB公式ツアーや公認代理店を利用するメリット(日本語サポート、トラブル対応)の解説

トラブルを避け、確実に観戦したい場合は、以下のルートが現実的な選択肢となります。

  • JTBツアー:MLB公式パートナーであるJTBは、ホスピタリティパッケージを含む観戦ツアーを提供しています。価格は割高になりますが、確実な座席確保、日本語サポート、送迎が含まれており、安心感は段違いです。
  • 公認代理店:手数料はかかりますが、日本語での細かい座席リクエストや、万が一のトラブル時の仲介を依頼できます。「英語での交渉に自信がない」「SSNを持っていない」という方には最適解と言えるでしょう。

東京シリーズ(2025年)との混同注意

米国ドジャースタジアム(SeatGeek)と東京ドーム(ローソンチケット等)の販売システムの違いを比較し、混同注意を促すスライド

最後に、検索ユーザーの中には、2026年シーズンと、2025年3月に開催される東京シリーズを混同しているケースが見受けられます。

東京シリーズのチケットは、米国のシステム(SeatGeek等)ではなく、日本のプレイガイド(ローソンチケット、イープラス等)での抽選販売が主となります。

これらは全く別の販売チャネルであることを理解し、情報の取り違えがないよう注意してください。

まとめ

2026年のドジャース年間シート市場は、歴史的な高騰と激しい競争の只中にあります。

特に日本在住者にとっては、「SeatGeekでのリセールが事実上不可能」という点が決定的なリスク要因となります。

投資目的ではなく、純粋に「世界最高峰のプレーを目撃したい」という情熱を持って、ご自身に合った最適な購入方法を選択してください。

本記事の情報が、あなたの夢の観戦体験の実現に役立つことを願っています。

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